「むし歯や歯周病を防げるデンタルフロスの選び方が知りたい」
「そもそもデンタルフロスって何?歯間ブラシとどう違うの?」
このように悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
歯ブラシ以外に使用する口腔ケアグッズを「補助清掃用具」と呼び、デンタルフロスや歯間ブラシのほか、歯磨剤(歯磨き粉)やうがい薬、タフトブラシ、舌用ブラシ、義歯ブラシなども指します。
そのなかでも今回は、デンタルフロスに焦点を当ててご紹介していきます。
選び方から使い方まで網羅しているので、ご自身に合うものを選んでみてくださいね。
デンタルフロスとは何?
デンタルフロスとは、歯と歯の間をきれいにする口腔清掃道具のこと。
歯と歯の間などは歯ブラシでは届かず、プラークを取り切ることが難しいので、歯ブラシの補助道具として使用します。
※日本では「糸ようじ」と呼ぶほうが馴染みあるかもしれませんね^^
デンタルフロスは何でできている?
デンタルフロスは主にナイロン製の糸でできています。
種類によってはプラスチック繊維の伸縮性PTFE、フロスの繊維が帯状やスポンジ状のものもあり、ワックスタイプとアンワックスタイプに大別されます。
- フレーバーなどの風味付きフロス
- 糸の色が白色やプラークが見えやすい黒色のもの
- ブリッジという繋がった被せ物の下を清掃するのに適したもの
- ホルダー付きのもの
など、用途に応じて使い分けることも可能。
デンタルフロスの構造
フロスは太い一本の糸ではなく、細かい繊維が複雑に絡み合って一本のように見えています。
商品にもよりますが、多いもので384本もの線維でできているものもあり、たくさんの線維が絡み合って汚れをかき出します。
また、挿入時は細いのでスッと歯と歯のコンタクト部を通り、歯間乳頭と呼ばれる空隙に入ると唾液などの水分を含んでふわっと広がり、歯間部の汚れを効率的に落とすことができる製品も。。。!
この企業努力には頭が下がりますね。
以上のように、デンタルフロスと言ってもたくさんの種類があるのです。
デンタルフロスの種類と選び方
一般的に使用されるデンタルフロスの種類は、大きく7つに分けられます。
①ワックスタイプ
ワックスのコーティングによって歯間部の通過がしやすいもので、歯肉などやわらかい組織が傷つきにくい特徴があります。
切れたり、ほつれたり、などもしにくいため、初心者の方向けのフロスです。コンタクトがきつい方はワックスタイプがよいでしょう。
②アンワックスタイプ
ワックスがついていないタイプなので、挿入に抵抗感がある反面、汚れをごっそりとることができます。
一度こちらに慣れてしまうとワックスタイプはもの足りなさがあるかもしれません。
操作に不自由を感じない方は、断然アンワックスタイプがオススメです。
③スポンジ状フロス
水溶性ワックスを使用しているので、水分に触れるとスポンジ状に膨らみます。
清掃面積が大きくなり、効率よくプラークを落とすことができます。
④フロススレッダー
被せ物が繋がっている場合、フロスを上から通すことができません。
そのときに使用するのがフロスの補助ホルダーのフロススレッダー。
ループになっている部分に糸を通して使用します。
フロスとフロススレッダーを別々で用意する必要があるので、少し手間がかかります。
⑤スーパーフロス
スーパーフロスはフロスとフロススレッダーが一体化しているもの。
フロススレッダーよりもラクに使用できます。
⑥ホルダー付きフロス(Y字型、F字型、小児用、付替え型)
プラスチックのホルダーとフロスが一体化されているものです。
糸タイプよりも操作が簡単なので細かい操作が難しい方にオススメ。
ただ、糸タイプは汚れた部分を避けながら使用でき、歯に添わせやすい特徴がありますが、ホルダー付きはそれらがしにくいところも。
小児用は乳歯の小さい歯に使いやすいように小さいサイズになっています。柄の部分はそのままで、糸がついている部分だけ取り換えできる付替え型のホルダーもあります。
⑦フロスホルダー
フロスホルダーはフロスを巻きつけて使用するタイプ。
フロスを移動させながら使用できるので清潔を保つことができますし、またホルダーは一度買ってしまえばずっと使えるのでコスパのよい商品です。
できそうならフロスタイプ、ダメならホルダーを使用してみて、面倒くさがりな方はホルダー付きフロスを選んでみてください。
デンタルフロスの使い方
ロールタイプの指巻きつけ方法
指先から肘までの長さのフロスを両手の中指に巻きつけます。
片方は1、2周、もう片方は多めに巻きつけてください。
操作は人差し指か親指を使います。
作業部は2cmくらいにピンと張った状態で保つと操作しやすいです。
のこぎりを引くように頬舌的に動かし、コンタクト部を静かに通過させます。左右のどちらかの歯に沿わせてプラークを擦り落とします。
終了後は静かにコンタクト部を通過させるか、引っ掛かりがある場合は、指に巻いた片方の指をほどき、横から引き抜いてください
サークル法
25〜30cmにカットしたフロスを輪状にして、二重に結びます。両手全体で持ちながら、親指と人差指で挿入します。他の操作方法は上記の通りです。
指に巻きつけるよりも操作がしやすいかもしれません。
ホルダータイプの使い方
指で行うのが難しい方はホルダータイプを試してみてください。
カットしたフロスをホルダーに巻きつけて使用します。フロスホルダーにもY字型のものとF字型のものがあります。F字型は前歯、Y字型は奥歯に使用しやすいのが特徴です。
⚠このような場合は歯科医院を受信してください
フロスを使用して引っかかるときは「歯石がついている」「むし歯がある」「被せ物や詰め物が合っていない」といったことがありますので、早めに歯科医院を受診して、状況を確認してもらいましょう。
また、フロスを通してニオイがきつい場合は古い汚れがついている、出血などがある場合は歯周病に罹患している可能性があります。
フロスの頻度を増やすか、操作を見直してみることをオススメします。
操作に不安があるときは、当院までご相談いただければ使い方のアドバイスもいたしますのでお気軽にご連絡いただければ幸いです^^
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