歯並びが悪いとは、どういうでしょう?
この疑問について考えてみることはとても大切です。
ひとつ、想像して見ましょう。
歯並びの悪さを電車内のワンシーンで例えると…
混んでいる電車の中で3人がけの椅子に、3人が腰をかけてます。
スペースは、ゆったりしてて、詰めて座れば、何とかもう1人座れそうです。
昨日の夜も遅くまで仕事に飲み会で、昨晩はよく寝れず、朝からちょっと疲れ気味。
周りの方には、申し訳ありませんが、頭を下げて何とか狭いそのスペースに腰をかけさせてもらおう!そんな状況を考えてみて下さい。
歯並びが悪いということは、まさにそんな状況なんです。
ここで、もう少し議論を進めましょう。
電車の話を歯列矯正治療に当てはめると
先程の電車の話に戻りましょう。
3人掛けの椅子に、4人目が腰をかける、その場面です。4人目がゆったりと座るにはどうしたらいいでしょうか?
4人目が座れるように、もうちょっと大きい椅子を作る。4人目が腰を掛けるやめる。
そんな答えが頭に浮かびますね。
これを歯科矯正治療に当てはめて考えてみます。
4人目が座れるように大きい椅子を作るのは、歯が余裕を持って並べるように歯が並ぶ土台となる顎(上顎と下顎)を広げてあげるということに他なりません。
一方、4人目が座るをやめるとは、混んでる歯を抜いて歯を並べることと一緒です。
歯科矯正治療と一括りで、言葉を纏めてしまいましたが、4人目が座れるように大きな椅子を作るという過程は、従来の歯科矯正治療とは一線を画す治療と言えそうです。
筆者が教えを乞うている三谷寧先生がご提唱する、顎顔面口腔育成治療という言葉がとてもしっくりきます。
歯医者さんが提案する子どもの矯正治療方法
話が横道にそれましたが、いわゆる子どもの矯正治療を考えたときに、皆さんが歯医者さんから頂く治療方針は、どのようなものでしょうか?
大きな椅子を作るご提案でしょうか?それとも、4人目が座らない選択肢でしょうか?