小児矯正は「いつ始めればいいの?」と悩む保護者の方はとても多いです。
実際、歯並びは見た目だけでなく 呼吸・噛む力・姿勢 にまで影響するため、開始時期はとても重要です。
結論から言うと、小児矯正のベストタイミングは
5〜9歳(顎の成長が最も進む時期) が目安になると考えられます。
ただし、これはあくまで一般的な目安で、「早すぎる」「遅すぎる」と感じるケースも年齢以外の要素で判断されます。
今回は、保護者の方が迷わず判断できるように、開始時期の考え方・早い/遅い場合のチェックポイント をまとめて解説します。
小児矯正の目的をおさらい(年齢判断に関係する部分だけ)
小児矯正は、歯並びだけを整える治療ではなく顎・口腔の成長を正しい方向に導く育成治療 です。
特に以下を整えることが中心になります。
顎の成長バランスを整える
歯が並ぶスペースをつくる
口呼吸 → 鼻呼吸へ改善する
舌の位置・飲み込み方などのクセを正す
顎が柔らかく成長する 5〜9歳前後は変化が出やすい黄金期 と言われるのはこのためです。
小児矯正はいつから?→結論:5〜9歳が基本目安
5〜9歳:もっとも始めやすい時期
この時期は上顎の成長が活発で、
広がりやすく、呼吸や舌のクセも改善しやすいタイミング。
受け口・出っ歯・顎が狭い といったサインがある場合は早めの相談でメリットが大きいです。
10歳以降:状況によっては遅い場合もある
10歳を過ぎると上顎の成長スピードが緩やかになり、
拡大が効きにくい
舌癖・口呼吸が定着している
骨格のズレが固まりやすい
といった理由から、治療の幅が少し狭くなる ことも。
ただし「もう遅い」ということではなく、成長を利用した治療が一部使いにくくなる という意味です。
「早すぎ」判断の目安(3〜4歳くらい)
3〜4歳で親御さんが気になるケースもありますが、小児矯正の本格的な装置治療は一般的にまだ早いことが多いです。
ただし、以下のサインがある場合は 早期相談がメリット大 です。
早期に歯科で相談した方が良いサイン
いつも口がポカンと開いている
口呼吸が多い
いびきがある
舌が前に出てしまう癖がある
嚥下(飲み込み)が下手
食事のときにクチャクチャ音がする
指しゃぶりをよくする
これらは 顎や口腔の成長が滞っているサイン とされ、将来の歯並びに影響が出る可能性があります。
この時期は
生活習慣の改善
舌や口の使い方のトレーニング(MFT)
呼吸のトレーニング
などが中心で、装置治療は5歳前後からスタートすることが多いです。
「遅すぎ」判断の目安(10〜12歳)
10〜12歳になると、成長期のピークを過ぎはじめるため骨格を大きく変える治療は難しくなりがちです。
以下に当てはまる場合は「遅れ気味」かもしれません。
遅れ気味のサイン
歯が明らかに入りきらない
出っ歯・受け口が骨格的に強くなってきている
口呼吸が完全に習慣化している
顎が狭いまま永久歯が生え揃ってきた
この場合、育成治療(顎の成長誘導)が間に合わず、固定矯正が必要になる割合が上がる ことがあります。
とはいえ、歯列矯正自体は問題なく可能です。
矯正ができなくなるということではなく、「育成治療の幅が狭まる」と理解するとわかりやすいかと思います。
年齢よりも重要なのはサインを見ること
実は、小児矯正は 年齢だけでは判断できません。
以下のようなクセがある場合、年齢に関係なく早めのご相談をしていただくことをおすすめいたします。
▼ 相談レベルのサイン
口呼吸
いびき
姿勢の悪さ(猫背など)
舌がいつも下にある
前歯が閉じない(開咬)
ご飯を飲み込みにくそう
発音が気になる(サ行・タ行など)
これらは 顎・舌・口腔の成長が正しく進んでいないサイン です。
まとめ
小児矯正の一般的な開始時期は 5〜9歳
3〜4歳は装置はまだ早いが相談価値は高い
10歳を過ぎると顎の成長誘導はやや難しくなる
年齢より「口呼吸・舌癖・いびき・顎の狭さがあるか」が判断材料
気になるサインがあれば年齢問わず早めに相談がおすすめ
子どもの顎や口の成長は後から取り返すより 早めに整えた方が負担が少なく効果も高い とされています。
少しでも気になるサインがおありの場合は、当院までお気軽にご相談ください。


